HiGH&LOW
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/highandlow/index.html
宝塚のハイローを見てきた。
とにかく上級生から下級生まで役がしっかりあってそれぞれに見せ所があるから下級生ファンはめちゃくちゃ嬉しいだろうな〜というのがファーストインプレッション。
- 全員偏差値3 例外はない
- 果たし状の文面で椅子からずり落ちそうになった。ろくに教育を受けていないので書き言葉が書けないことの表現かと思ったけど多分ちがう
- 物語の導入部分がうますぎて「ハリウッドの脚本術」みたいな本の通りやってんのかと思った
- JA全農のラジオCMを彷彿とさせる達磨一家@瑠風輝さん
- 夏祭りのBGMがそこはかとなく東方アレンジっぽい
- おやこうこうの論理が1番クレイジー
- ロッキーかわいそすぎです 火災保険降りるんだろうか
- ケンカの身のこなしにチームカラーが出てて良い。おたくはこういうのが好き
- 儚いと思いきやキレッキレのスモーキー、一体何の病気なんだ?それは置いといて桜木さんからたまに感じられるギャルっぽさが今作の現代的な雰囲気と合っているし、屈折と純粋と強さのバランスがたまらない役者さんですよね(好き)
どちらかというと自分はこの演目をやること自体について今でもちょっと否定的になってしまう。作品としての楽しさ、魅力はある!そこは全然否定しない。ただ、演者にも観客にも「ヤンキーのひとっておもしろいね❣️」という視点を感じるのがおそらく苦手ポイントなんだと思う。例えば、日本以外の劇場で日本人以外役者が演じるオペラ「蝶々夫人」を見た外国人が「日本人女性って健気〜」と言っていたらなんかイヤな感じがしないだろうか?もちろん、まったくカリカチュアライズのない演劇は多分成立しないし、宝塚版という名目の元で原作に含まれる多少不道徳な点や不品行な点を"脱臭"してショウケースに綺麗に並べ直すのは原作付き作品の常套手段ではある。しかし、今回の原作はそもそも原作自体が現代日本のヤンキーを題材としたものであり、そうした美化の対象にするには私にとって心の距離感が近すぎる存在だと感じる。